2019-01-01から1年間の記事一覧

2019-12-07

忘れてもいいか、とそう思って過ごした1年。結局、忘れられずに時間だけが過ぎ去った。諦めるでもなく、先に進めるでもなく、なにを決めるでもなく、停滞だけしてしまったような、指にトゲが刺さったままそれを気にしないふりをして暮らすような居心地の悪さ…

2019-09-01

森美術館でやっている塩田千春展を見に行こうかと、ずっと思っているけれどTwitterなどで検索してみるとあまりにも人が多そうで、尻込みしてしまう。 平日にどこか休みをとって行くことにして、ondoでやっているという中村隆さんの展示を見に行くことにする…

2019-08-19

生きなきゃという瞬間と、生きていたいという瞬間と、それから頑張らなきゃという瞬間と、頑張れないという瞬間と、そういった誰にでもある感情の小さな起伏を浴びながらぼんやりと生きている。 いつの間にか、誰かに手紙を書く余裕や、床をきれいに磨くよう…

2019-07-23

私が最も愛する小説はジャネット・ウィンターソンの『灯台守の話』、私が最も愛する詩はエミリー・ブロンテの『The Old Stoic』。 私は、私の生きる指針になる言葉を書きたい。そうしなければ、あまりにも寄る辺なくて、いつかの遠くに縋ることしかできない…

2019-07-16

『三体』(早川書房)も『掃除婦のための手引き書』(講談社)も面白い。連休は本を買って本を読んで、それからTABFにも少し顔を出して、それで終わった。そういえば『光点』もよかったし、『藁の王』もよかった。 いろいろなものがよくて、言葉をぜんぶぜん…

2019-07-11

今月に入ってからずっと体調を崩して、寝込んでいたりした。外はずっと雨で、涼しくて、湿度が高い。道路を行き交う車の音と、登下校をする子どもたちの声だけがよく聞こえた。 そういえば、「ノストラダムスの大予言」のその滅亡の予言のときから20年も経と…

2019-06-17

「なにか楽しいことはないの」と言われたときに「ないですね」と斜に構えるでもなく、心からそのように言ってしまえることが悲しくて、それでは一体どの状態を楽しいと言えるのかそんなこともわからない。 「何かを書いているときは?」自傷行為のようなもの…

2019-05-27

暑い日。3,4日連続で30度を超える陽気が続いて、春の気分でいたから驚いてしまった。慌ててエアコンを付けて、温度管理が難しいことを思い出した。 名古屋にいたときに、手紙のやり取りをしていた人がいた。そのことを帰り道に不意に思い出した。思い出した…

2019-05-07

物語を書くということは自傷行為の一種のようだと思う。何かを書くということは、大体流れている血を文字にして写すようなもので、その傷口がふさがって、忘れてしまわないように、えぐっては文字を引きずり出す。 本当はこんなことをして書く必要なんてない…

2019-04-18

ずっと考えていること。 きっと生まれてこないことが最良で、ただそれはもう叶わないから、だからせめて、生きているのならば善きものになりたい。善きものになれないのであれば早々に死んでしまいたい。 綱渡りだ。少し踏み外せば、まっさかさまで終わりは…

2019-04-07

今日の早朝に、曾祖母が亡くなった。もう100も近かったのでおそらく一番安らかな死の形で亡くなった。 だから、良かったのだと思う。施設から病院に運ばれていたときは、もう意識が朦朧としていたという。そのとき、曾祖母がどのようなことを思っていたのか…

2019-03-26

言葉がとても苦しい。言葉をなくして旋律や絵にその全てを預けてしまえればいいのに、と思う時がある。けれども、私はどれでもない、言葉で伝え続けることを選んだ。だから向き合うことが絶対的に必要なのです。 私は、千言を用いて真実を伝える必要はない、…

2019-3-10

最近、雨が多くて、雨が降るたびにひどい頭痛に襲われている。タイヤが水を切る音ばかりが家に響いて、寄せては返す波、というにはいささか荒々しい。 高い場所に行きたくて、家の近所のマンションやビルの屋上にのぼる階段を探す。流石にセキュリティがしっ…

2019-1-24

実家は近々人がいなくなるような気がしていて、そうしたらあの無駄に広い家がすっかりと寂しくなってしまう。 今ですら、10部屋もあって住んでいるのは2人だけなのに。きっとあと数年とかでだあれもいなくなって、暖かい部屋はなくなってゆく。 そうなる前に…

2019-1-11~12

名古屋へ。 なんとなく、でも確かな意思を持って急遽決めた旅で、それは旅というよりも巡礼に近いものがあるかもしれない。 かつて大好きだった人たちで今もなお大好きな人たちのもとへ。時間の連続性が感じられない不思議な感覚だ。働いていた昨日までの自…