2015-08-01から1ヶ月間の記事一覧

2015-08-30

失ってから大切にしてしまうことがあるというのは身を持って知っている。 そのことを自覚していれば、失う前よりもう少し、大切にできるだろうか。

2015-08-24

覚えることはあまりに多い。 電話番号、住所、年に一度しか会わない人の顔、親しくない人の好み、仕事の手順、言葉の遣い方、気の遣い方、お酌の仕方に笑顔の作り方。 けれど、それはすぐに捨ててしまえる。そのための屑籠はとっくの昔に用意をしている。 捨…

2015-08-20(鏡を見るのが怖い)

鏡を見るのが怖いのは現実を見るのが怖いから。鏡を見なければ、自分と目が合うこともない。暗い部屋の中には光は差し込まず、瞼を閉じてもそこに光の温度を感じることはない。 震える呼吸は、震える視線は、相対することを拒むのに、震えている自覚が身を責…

2015-08-15

過去のことばかり。 自分のカメラは大学に入学して1年ほど経ったあとにアルバイトをしたお金を使ってドキドキしながら買った。何枚もの1万円札を渡すような買い物をしたのはそれが2回目だった。 本当は、買う必要なんてなかった。高校を卒業するときに父が持…

2015-08-07・08

「変わっていないよ」 笑いながら、泣きたいような思いで気がついたらそう言い返していた。曾祖母だ。90も半ばになっていよいよ寝ている時間が長くなり、ほとんど話せない状態になっている。今回も帰省したという挨拶にその部屋を訪ねた。 ほとんど目も開か…

2015-08-07

名古屋を経由して実家へ。 名古屋は相変わらずの暑さで、地面は灼けていた。喫茶店のおじさまは少しだけこざっぱりとした風貌になり、しかし口の悪さは相変わらずで安心。本を読んでるそばから「これ面白いぞ」とどんどん本を積んでいく。そんな積まれても読…

20150-08-02

大学2年生の時から、大学院を卒業するまでお世話になった方の「卒業式」。 本当は2月に、私(たち)と卒業のはずだったのに、ずるずると長引いてこの夏まで。これでお終いなんてまだ実感が無いけれど。 懐かしい(なんて、2月に会っているのだから、まだ最近…