2013-08-01から1ヶ月間の記事一覧

2013-08-29 22:15

「今、お店でブルースシンガーが唄い始めた聞きにおいで」 と何の前触れもなくいつも行っている喫茶店のマスターから連絡が来た。 ここ数日、盛り返した日中の暑さや、たくさんの不安ごとから体調が芳しくなかったので今回は遠慮しようかとも考えたけれど、…

2013-08-20 22:22

夕方、ようやく涼しい風が吹くようになった。 そろそろ外に出ようか、まだ暑いか、と躊躇っているうちに 日はすっかりと暮れてしまっていた。 日暮れの街にぽつりぽつりと明りが灯り始めて、ようやく散歩へと繰り出した。 いつもとは逆の方向へと歩いてみる…

2013-08-17 17:59

お茶の教室でご一緒している方から 「いろいろな人を家に招いておしゃべりをしたいと思っているのですが、いかがですか?」 とお誘いをいただき、足を運んでみることにした。 20代の私が最年少で、上は多分50歳くらいまで。 それぞれ、編集やデザイン、…

2013-08-14 19:59

こっそりと線香花火を買ってきた。 そうして、あとで一人でひっそりと庭で灯そうと思っていた。 夜になり、夕食を食べ終わり、だれもいなくなった頃を見計らって外へ出た。 すでにライターと蝋燭はポケットに忍ばせておいていた。 庭先で蝋燭に火を灯す。 花…

2013-08-11 23:46

久々に、東北の故郷にもどった。久々に地元の駅に着いた時に 時間は22時をまわっていて、ほんの少し霞がかっているようだった。 明りは少なく、文字通りの意味での自分の影の薄さに驚いた。 離れてまだ5年ほどなのにそんなことにさえ驚いてしまう自分に笑っ…

2013-08-08 22:33

夕暮れ時に吹いていた風は治まり、行き場をなくした暑い空気が身を包む。 これも、また夏の姿なのだろう。 夏の姿といえば、夕日を浴びて光る人たちの輪郭が美しかった。人の形をした光が私の前を歩くその光景はどこか現実離れしていて、一瞬の浮遊感を味わ…

2013-08-05 23:45

家へと帰る途中、息も出来ないほどの雨に降られた。 折りたたみの傘は携帯していたけれど、この雨でいろいろな思いが流されてくれないだろうかと、傘をさすこともなく濡れて帰ることにした。 真正面から受け止める雨は冷たく、痛く、すぐに視界を覆っていっ…

2013-08-01 19:26

八月の初めの朝は雨の音とともに目覚めた。 カーテンの隙間からこぼれる光が青みがかっていて美しかったことを薄ぼんやりとした頭で覚えていた。 雨が降っても、光は入ってくるのだ。そして時にはその光が美しいことだってある。 明日は、遠方から母が来る。…