2018-09-09

徐々に秋は近づいてきているような、天気だけれど、相変わらず日焼け止めは必要だし、帽子だってかぶっている。

秋は夜からやってくる。

夏の終わりの、夏の夢を見た。

花の名前を数えて、遠くの国の、絵本の国の姫君たちを眺めてはその世界を夢想した。いくつもの宇宙を見たし、それを見る人達を見ていることも好きだった。

いつだかと違って、霧はでていなくて、陽射しと雨が交互に頭の上に降り注いだ。

いつだかと違って、注文したものはちゃんとサーブされたし、少しずつ、何もかもが違う。私だって違うし、周りだって違うし、それは意識されないものだけれど、意識した瞬間にずっと遠くにいってしまうもののような気がする。

蝉の声がだんだんと遠くなる、あるいはそれはすでにずっと昔だったのかもしれない、わかろうとすることさえできないことばかりの日常で、生きていく。