2018-09-20

雨の日が多い。

本を何冊かローテーションしながら読み進めている。

私が私のために生きようとしたとき、私はどのように生きるのかわからずにいる。そうかといっていま誰かのために生きているような自覚はなくて、限りなく私のためだけに生きているのだと思う。

それでも、確実にしがらみのようなものはあって、それがずっと胸につかえている。例えばそのようなしがらみから解放されたとき、どのように私はあるのだろうか。

なんとなく、海を見に行くのだろうなと思っている。遠くの、ずっと遠くの。でもその先はわからない。その海では私は暮らさない。今ある場所にも戻らない。居続ける事ができない私は、やっぱりどこかへ行ってしまう。囚われないように、何かになってしまわないように。

 

遠くの草原で、羊たちがあくびをしている。遠くの雪原ではそこにしかない花が咲いた。庭にはコオロギたちが鳴いている。

秒針の音が聞こえる、夜が来る、クジラの夢を見る。