2015-08-07・08

「変わっていないよ」

笑いながら、泣きたいような思いで気がついたらそう言い返していた。曾祖母だ。90も半ばになっていよいよ寝ている時間が長くなり、ほとんど話せない状態になっている。今回も帰省したという挨拶にその部屋を訪ねた。

ほとんど目も開かず、しかしなんとか私を認識してくれたことに安堵する。

「今どこにいる?」「京都です」「この家は継がないのか」「いずれは」

そんなように会話を繋ぎ、その終わり際、どこか嘆くように(勝手にそう思ってしまっただけかもしれないけれど)「変わってしまったなあ」と言われた。

「変わってないよ」と反射的に言う。身長も伸びたし、住む場所もここではなくなったけれど、変わってないのだと思いたかった。

変わってない、なんて言うのは嘘だ。変わったこともたくさんある。望んで変わったことも、時の流れの中で変わったことも。でも、曾祖母に対して思っていることはずっと昔から何一つ変わっていない。一生懸命私と遊んでくれたあなたへの思いは、全然変わっていない。

どうすれば伝えられるのかな。

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