2015-04-21

雨、のち晴れ。

昨晩は雨の音を聞きながらベッドに潜っていた。ベッドに潜りながら、しかし雨の中に体を委ねているような感覚だ。やまなければいいのに、なんて怒られてしまいそうな願い事をしながらみた夢は、実はあまりよく覚えていない。ただ重低音のように雨の音がいつまでも横たわっていた。

 

「毎日、同じような生活をしているんです。慣れますよ」なんて言われても、曖昧に笑い返すことしかできずにいる。そんなの嘘で、まいにち、たくさんの言葉にあふれている。音も、光も、震えも、何もかもが身体を疲れさせるほどに変わっていく。

 

変わらないものなど、やはり本当に何もないのだ。それはとても自然なことで、そうすることで生き延びるようなたましいもあるのだろう。

 

春にたどり着くことができぬまま、春が過ぎ去ってしまいそうだ。もう少し、待ってくれはしないだろうか。春の夜に語りたい夢もある。