2018-08-13
夢を見た。
屋上の庭。
緩やかな色彩で、パステルよりも鮮明で、それと同じ名前の香水をまとって、その庭だけでは自由でいられた。
とても薄情だけれど、死んだ人のことなんてどうでもいい。それも知らない人ならなおさら。「とても薄情」という言い訳を付けたけれど、これだって本心だとは思っていない。そのように有りなさい、そのようにあるはずだと、教育と、その過程で得た一般的な思考の一つであって、一皮むけば、その先には薄情ともなんとも思っていない自分がいる。
生きているものしか私にとって大切ではない。死人に時間を奪われてたまるか。あったはずの家族を奪われてたまるか。私の生きる時間を一秒だって、与えてたまるか。ずっとそこで寝ていてくれ。