2016-10-6

地球みたいな空、と夜道を歩きながら思った。意味がわからなくてひとりで笑った。言葉は脈絡もなく頭のなかに降ってきて(湧いてこない、降ってくる、流れ星じゃない、たぶん椿が落ちる感じ)、あとからその意味を考えたりする。

雲の作る斑が、まあるく見える空が、やっぱり地球みたいだった。

秋の風が心地よくて誰よりもゆっくりと歩いた。携帯を触りながら歩く人が私を次々と抜いていった。急がなくてもいいって、いいね。そう思えることが、いいね。

心地が良いからってさ、できるだけそこに長くいてちょっとだけスキップなんかもしちゃって、家々の壁には木々が揺れていた。風が吹いていた。

海が見たいと思った。遠くの、遠くの。