2019-06-17

「なにか楽しいことはないの」
と言われたときに「ないですね」と斜に構えるでもなく、心からそのように言ってしまえることが悲しくて、それでは一体どの状態を楽しいと言えるのかそんなこともわからない。

「何かを書いているときは?」
自傷行為のようなものです、と答える。これは間違いではないけれど、全てでもない。自傷行為だからといって、それが楽しくないわけではない、痛いだけでもない。書けば、だって会えるのだから。書いている間だけ、会える人がいる。幻でも幻想でもなく、確かに、目の前に。私の血によって。

それを楽しいというかわからない、けれども後付の生きる意味を語るとしたら、その瞬間に見つけることができるのだと思う。