2019-05-27

暑い日。3,4日連続で30度を超える陽気が続いて、春の気分でいたから驚いてしまった。慌ててエアコンを付けて、温度管理が難しいことを思い出した。

 

名古屋にいたときに、手紙のやり取りをしていた人がいた。そのことを帰り道に不意に思い出した。思い出したというのは違うかもしれない、どこかずっと頭の中にはあった、例えばそう、こうやって文章を書いているときとか。

けれども今日はそれがより強く、近くたち現れた。暑さが湿度をともなっていて、名古屋の夜のようだったからかもしれない。五感を使う記憶はいつだって強固なのだから。

 

その人とは文字でのやり取りしかなかった。会ったこともないし、話したこともない。もしかしたら、会うことが一度くらいあるのかもしれないと思っていたけれど今なお実現はしていない。

いつも言葉はやさしくて、優しい半面、優しさゆえに生きて人と関わることを畏れているようで、その言葉を見るたびに私はどうしてか泣きたくなった。

 

絵本を描いている、と書いていた。いまでも書いているのだろうか。書いているといいな。書いていてほしいな。

やり取りをしていたその人の当時の年齢に少し近づいて、その人が書いていたことで理解できるようになったこともある、まだ感覚としてわからないこともある。

 

いつかの夏に短冊に書いていたという願いが叶っていればいい、叶い続けていればいい。