2018-12-27

すべての、私を救ってくれるかもしれなかった人たちから逃げて、安っぽい信仰に縋り、けれどもいつの間にか、それでもあの人より数年も長く生きてしまっている。

もう終わりと決めた年から2年が過ぎて、それでもなお。

 

あわせ鏡の中の私にそのすべての私に、私の指が触れる。

どのような信仰もやがて不可能となり、きっとファンタージェンにだっていけなくなる。けれども、私は諦めたくなくて、世界に溶けたくていつかの感覚をずっと追い求めている。

どうして、あのときまた私をこの世界に引っ張り戻してしまったのだろう、人の形に戻らずにいられたらよかったのに。