2017-7-6

花火が上がる、ゆめをみた、ような気がする。

それは電車のなかでみた広告だったかもしれない。記憶は曖昧で不確かだ。遠く、音が聞こえる。花が咲いて、遅れて音が届く。

一番に思い出される花火は、横浜にいた時にみた花火で、それはなんでもない団地の隙間から、日常の延長として眺めた花火だ。どうしてそればかり思い出すのかわからない。小高い丘のような場所で近隣の住民が集まって、黒い影となって横に並んでいた。それを私はその黒い列の一団であったはずなのに、後ろからそれを見ている。花火は、目線の高さに上がる。

だれも、なにも話さない。いつしか花火は終わって、家に帰ってテレビを付けて、それなのに内容は頭に入ってこない。確か野球がついていたと思う。

ぜんぜん、何を話していたか覚えていない、ただ音もなく花火だけが上がっている。20年近く遅れて、ようやくここまで、音が届いた。

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