2016-07-28

関東甲信越で梅雨があけたというニュースはインターネットで知った。

確かに、雨は降っていない。

だから、帰り道に久々に空をみあげてみた。街灯の光が眩しくて目を細めた。空では光る点がゆっくりと動いていた。一瞬星かと思ったけれど、違った。星は見えなかった。まばらに雲が空を覆っていた。夜でも雲の様子がはっきりと見えた。夜、光がない場所では雲さえ見えないことを思い出した。晴れているかどうかの判断は、だから星を見るしかない土地がある。

星の光で影ができるような国もあるそうだ。日本もきっとそう遠くない昔までそうだったのだろうと思うとすこし、惜しいような気がする。

空を見上げた頭のなかではいくつかの点が明滅して、私はまだ大丈夫だと思った。まだ生きたいように生きることができると思った。

風はない。心の動きだけが夏を動かしていた。

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