2015-05-12

4月の終わりに母が入院していたという。優しさのあまり薄情なその人はそんなことも伝えずに、今さらそのことを知る私は、どうすればいいのだろうとそんなことさえわからずにいる。

3歳の時から今に至るまで私が身に受けた病と同じ種別の病だという。これは遺伝しないはずだと、そう聞いていたのに、どうやらそうでもないらしい。親子揃って似たような病に捉えられる、これがもし偶然だというのだとしたらあまりに残酷で笑ってしまう。私は、もう十分たくさんの幸福を得たから、だからどうか母を不幸にしないでくれと思う。あの人はもう、十分に苦しんだのだから。だからどうかこれ以上奪うのはやめてくれ。

それでも、きっと幸せだと、彼女はそういうのだろうな。欺瞞でも何でもなく、これから先、健康が奪われたとしても、家族と別れても、大丈夫と言い続けるのだろう。

 

嘘つきだ。子どもじみた言葉で私はそれを伝える。

だからせめてその嘘を本当にできるように私は私のできることを。

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