2015−04−27

昨日一昨日と京都ふるどうぐ市へと。古い小学校の校舎へと一歩足を踏み入れると、そこは憧れの空間で、夫々のお店が夫々の好きを売っている。それを、時には異国の香りをこの手に感じながら持ち上げる。それらはおおよそ、ずっしりと重く、それでも時間の重さはこんなものではないのだろう、なんてことも思う。いつか、そう遠くないうちにこの重さを僕は手に入れたい。開け放たれた窓から音をたてて蜂が室内へと入ってくる。どこに止まることもなく、ゆるやかな曲線を描いて反対側の窓から出ていく。羽ばたきに初夏の香りが軌跡を描く。

 

「さぁ、此方へ。そこは寒いでしょう。」「ええ、そちらへ。この道はそちらへと向かっています。」

 

揺られるバスの手すりに暮れてゆく日が移ろう。目の動きだけでそれを追って真白な闇の中に背を預ける。

たのしいことは、これからたくさん。