2013-08-29 22:15

「今、お店でブルースシンガーが唄い始めた聞きにおいで」 と何の前触れもなくいつも行っている喫茶店のマスターから連絡が来た。 ここ数日、盛り返した日中の暑さや、たくさんの不安ごとから体調が芳しくなかったので今回は遠慮しようかとも考えたけれど、それでも聴きたいという気持ちもあって、 少し勇気を出して顔を出してみることにした。 なによりもこうやって気にかけて呼んでくれることがうれしい。 お店に行くとすでに何人かの顔なじみのお客さんが座っていて、狭い店内に響く歌声の中にいた。 彼女が歌う曲の中には何曲か知っているものもあり、その場の空気を味わいながらもその詩の表現に思いを馳せた。 そういう場所で、どれだけ自分が楽しんでいるのかということを伝える方法を知らない私は、少しだけ大きく、長く、その歌声に、楽しそうな表情に、薄明りの空間に拍手を送った。

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