2013-12-24 06:17

偶然、ほんとうに偶然(だって目覚まし時計をかけ忘れたんだ)、早く目が覚めて、ほんとうに偶然に外へ歩き出す(だって外は寒いのにどうして出る気になれたの?)。 瞬間、呼吸を忘れた。 午前5時過ぎ、月は丁度南の空にでていて、東の空からは夏の星座たちが 顔を出し始める。 この街の星月はこんなにも綺麗だっただろうか。 月の舟はゆっくりと、星の林の間を抜けて。 その軌跡を、すらり、さらり、と残して誰かが漕いでいる。 呼吸を思い出す。 朝の空気を胸一杯に吸い込む。 ひんやりと月の光に触れた空気が入ってくる。 星の光に触れた空気が肌を撫でる。 それをはきだして、何となく歩きはじめた。 今度は空に輝くものたちが、ずっと遠くにある灯台に見えた。 (それとこれも偶然なのだけれど、偶然、消し忘れた家のあかりがカーテンの隙間からもれていて、そのあかりは月の光と同じ温度をしていた。)

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