2013-11-04 18:11

学校の裏手に、 15メートルくらいの高さの塔がある。 もしかしたら25メートルくらいあるかもしれないけれど、つまりはそれくらいだ。 その塔は全体を明るい茶色で塗られていて、表面は波打つように凹凸があって、 それでいて窓がない。 いつか昇ってみたい。 もしかしたら、その中には幽閉されたお姫様がいるかもしれない。 悪い組織の根城になっているかもしれない。 世界を救うロボットが眠っているのかもしれない。 外からその内部は何も見えないのだから、入ってみるまでわからない。 絶望が入っているのかもしれないし、希望が入っているのかもしれない。 昨日の自分がいるかもしれないし、未来の自分が入っているかもしれない。 中を知らないということはそういうことだ。 外を知らないということはそういうことだ。 明日もわからない、昨日の意味は後付けだ。 それでも、私は、僕は、毎日を想像しながら生きる。 少しでも楽しく穏やかであるといい。 想像する世界に近づくといい。 あの不思議な塔にはきっとプラネタリウムの世界が広がっている。

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