とおく、水平線が光って見えた。瞬いて、瞬いて、そのたびに目を細めた。砂に描いた下手な絵は波が寄せるたびに消えて、それだけのことがどうしてか、面白い。 よく海に行くようになった。山あいの町で育ってきたから、海は遠いものだったけれど、いまはこん…
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